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心療内科Q&A

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第9回 精神科について

今月は精神科というやや特殊な世界に焦点を合わせました。ストレス関連の軽い病気で心療内科、神経科を訪れる人は年々増加していますが、それでも一般の科からみると「敷居」はまだ高いようです。それも精神医療の特殊性に関係しているかも知れません。そこで、今回は新年早々、当Q&Aならではのユニークな企画となりました。

内科医や外科医をみても、なぜその科を選んだのかあまり関心がありませんが、精神科医をみるとつい「なぜ精神科(という特殊な科)を選んだのか」聞いてみたくなります。精神科医になる共通した動機でもあるのでしょうか。
共通した動機はないと思います。それぞれがそれぞれの思いで選んだといっていいと思います。たしかに、昔はやや「ユニーク」な人が精神科を志望した傾向があると先輩から聞いたことがありますが、今日ではそういったことは少なくなって来ています。しかし、救急救命医療に従事している医師とは対照的で、ゆっくり、マイペースな仕事を好むタイプの人が多いのは確かです。
精神科医になるのは、他の科の医師と違いはあるのですか。
医学部を卒業して医師国家試験に合格し、たいていは大学の精神医学教室で卒後教育を受けながら徐々に一人前になっていくという点において、他の科の医師となんら変わることはありません。
精神保健指定医(通称指定医)というのを最近マスコミでよく聞きますが。
精神医療を規定している精神保健福祉法に基づいて与えられる資格です。一定の条件を満せば誰でも申請することができます。おもに精神障害者の人権の制限 - いわゆる強制的な入院、入院中の行動制限など - にかかわる場合に必要な資格です。わが国に現在1万人以上の指定医がいます。
医療の世界では、精神科医はやや浮いた存在であるようなことを聞いたことがありますが。
医療はメンタルなケアーのないものはありえないという理念が掲げられていますが、実際にはまだそこまで至っていないのが現状です。内科や外科のような医学が自然科学的な方法論の上に立っているのに対し、精神科は自然科学的な方法になじまない領域が多く、病気を前にして他科の医師と噛み合わないことがあるのは事実です。 また、一般科では、癌の診断の様に、決して見逃してはならない事が日常的にあるのに対し、精神医療では自殺を除けば、所見の見逃しが患者の死亡につながるようなことはあまりないということがあります。逆に言うと、一般科では見逃してはならない所見を探すことに神経が集中して、命には別状ない患者のこころの問題におおくの労力をそそぐゆとりはあまりないということも言えます。 さらに、医学的な接点が乏しいということもあります。たとえば、一般科では専門が異なっても、抗生物質や感染、免疫の問題など、共通の話題はいくらでもありますが、このような共通の話題がないのも特徴のひとつと言えます。このように見ていきますと、医療におけるこころのケアーにはいろいろな問題があり、医療現場で精神科医だけが浮いているように見えることがあってもそれは精神科医個人の問題ばかりとはいえません。

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